10月 23rd, 2014

メディアと私たち

メディア関連, by admin.

メディアはメッセージの媒体だ。
メッセージは人のものに限らない。
人の声を鳥のさえずりを運ぶ空気もまたメディアといえる。
私たちは生まれた時からメディアと接している。
そして自分の考え方や物の見方の形成に必ずメディアは影響している。

どのようなメディアがどのように自分に影響しているか個々に考えてみよう。
誰にとっても当たり前のメディアから今迄は意識しなかったメディアまであるだろう。

身近なところでは「家庭環境」「住んでいるところの地域環境」がある。
子どもが大人になっていく過程においてこれらは自己形成に大きく影響してくる。
では、大人になってからはどうであろうか。

自分から意識的にメディアに影響されにいくこともあれば、無意識のうちに
影響されていることもある。この「無意識のうちに」というところが
メディアと私たちの関係にとって私たちが押さえておかなければならない
重要な問題であり課題なのである。

例えばテレビCM。スーパーで買い物中にCMでやっていた商品。スーパーに
行く前には予定していなかったのにスーパーを出る頃にはつい買っていた
わけだ。買った結果、満足することもあれば後悔することもあるだろう。
「塵も積もれば山となる」
後悔は積もらしたくないものである。

広島の原爆資料館の話。
戦後米国が原爆投下のマイナスイメージを払拭するため原爆資料館の展示物を
一時的に原発の平和利用の展示物に置き換え、そこで展示イベントを行った。
同様なイベントを全国数か所でも行った。
この展示の陳列は来館者の気持ちが館を出る時に「原子力は平和に役立つ優れ
ものである」というようになるよう工夫されていた。
以上は「ある展示場」というメディアの話となる。

ある洋風の統一された建物が立ち並ぶ住宅地。実際には日本にいるが、気分は
外国にいる気分。その気分のもとはなんであろうか。私が実際に行った外国は
アジアであり気分のもとにはなっていないと思われる。長い間にマスメディア
や本によって蓄積されたものなのだろう。いや、他にもあるだろう。いつ訪れた
のか覚えていないテーマパークや他の異国情緒溢れる国内の場所も影響している
のだろう。

本当に必要なものなのか。本当に良いことばかりなのか。本当に本当のことなのか。
こういうことを少しでも考えながら思考でも行動でもその道を取捨選択して進んで
いくことは大切なことだと思う。

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